令和6年度決算審査において、私は「シティプロモーション推進事業」(決算書132ページ、成果説明23・24ページ)について質問しました。
特に注目したのは、台東区・墨田区との連携事業です。


具体的な取組内容

墨田区との交流はこれまで、さまざまな形で展開されてきました。

  • 全国大会で農業教育や「農業小学校」の取組をPR
  • 「すみだ祭」への出展(特産品の販売)
  • 行政・民間を含めた連絡会の設置
  • 防災協定の締結

令和6年度には、町職員や生産者が現地に赴き、墨田区の行政や団体と意見交換も行っています。


波及効果と成果の見え方

こうした交流は「やって終わり」では意味がありません。
町民にとって重要なのは、観光誘客の増加、移住相談件数の増加、特産品の販路拡大といった 実効的な成果につながっているかどうかです。

町からは、以下のような具体的効果が少しずつ現れているとの答弁がありました。

  • 墨田区のパン屋さんが社員旅行で芽室町を訪問
  • すみだ祭を通じて町産の野菜やスイートコーンの発注が発生

こうした事例は、単なる交流イベントではなく、「交流の成果が動き始めている」証拠といえます。


今後の展望と首都圏戦略

今後について町は、観光交流にとどまらず、さらに広い展開を目指す考えを示しました。

  • 農業体験
  • 移住・定住の促進
  • ふるさと納税、企業版ふるさと納税

墨田区は大都市であり、一大消費地。芽室町は豊かな農業を基盤とした一大生産地。
この「違い」を生かした交流は、持続的な関係人口の拡大や首都圏戦略の中核に直結します。

また、行政同士の連携として「防災協定」も締結されており、経済・観光だけでなく、防災や地域安全の面からも意義のある取り組みが始まっています。


まとめ

今回の決算審査を通じて、台東区・墨田区との連携が「首都圏戦略」の大切な一部であることを改めて確認しました。
イベントや交流を一過性で終わらせず、観光・農業・移住・防災といった幅広い分野で継続的な効果を生み出していけるかどうか。

今後も、この連携が町の未来につながるのかどうかをしっかりと見届けていきたいと思います。