今回の通信の内容は、表面は先月行われた9月定例会議においての参政党芽室町議会議員、菊池の一般質問の内容を、裏面は芽室町令和4年度決算特別委員会と衆院選に向けた参政党の取り組みを記事としました。

この記事では主に、9月の定例会議の内容に関してお話ししていこうと思います。今回の9月定例会議に関しては私にとっては初めてとなる予算決算特別委員会もあり委員会に臨むにあたっては、準備も含めてとても緊張感のある月でした。

一般質問では、”「LGBT理解増進法」の取組みについて”を町長に質問させていただきました。質問の意図としては、この法案は成立過程を振り返ると諸課題に係る多くの論点について慎重な検討が欠けており、今後、法の趣旨から逸脱した過剰な主張や要求が広まり、社会の混乱を引き起こす可能性が懸念されるため、町の当該法律に基づく今後の取組みについて先手を打つ形で質問させていただいたものとなります。

上記の狙いに基づき考えた質問の内容は小項目として以下の2点を上げさせていただきました。

①本町におけるLGBT法の運用に際し、主たる課題の認識と今年度中の取組概要について、見解を伺います。

②本町におけるLGBT法の運用に際し、町の独自性や特徴の発揮について、見解を伺います。

この2点をベースとして今回は一般質問を行いましたが、結果としては満足のいくものとはなりませんでした。最低限こちらから提言させていただきたい事項は議場で発言させていただきましたが、噛み合わない部分が多かったと思います。事前の関係各所との打ち合わせを十分に行いましたが、(これは6月の一般質問でも同様でした。)今回の結果の要因は、理事者側との認識の差、特に前提となる姿勢の違いが大きな要因であったと考えます。町の姿勢としては、基本的には国の政策を肯定する立場となっていますが、そこに対して否定まではいかなくとも一部反対の姿勢で臨んでいるため上手く質問の意図が伝わりにくいのかなと感じました。また、現時点で町として具体的な政策に取り掛かっていないテーマであったため、どうしても話の膨らみかたが大きくなりがちになってしまい、国政の話と捉えられがちになってしまう傾向がありました。決して国政の話をしているつもりはありませんし、必ず町の将来に降りかかってくる課題や問題のお話をさせていただいるのですが、そこがどうしても伝わらない難しさを感じています。今後は、より町の政策に寄り添う形で質問内容を吟味する必要がありますし、バランスを取るためにも政党としての主張と町議としての主張を織り交ぜる形で進めていく必要があると考えております。個人として一般質問に臨むにあたっての今後の課題はたくさんありますが、しっかりと今回の結果の分析を行い以降に臨みたいと思います。

次に予算決算特別委員会についてです。今回は”令和4年度決算特別委員会”となり4日間での会議日程となりました。そんな中で私から以下の8事業について質問させていただきました。

◯事業番号020122:定住促進事業

◯事業番号020139:シティプロモーション推進事業

◯事業番号020209:庁内コンピュータ維持管理事業

◯事業番号071501:新型コロナ対策ワクチン接種事業

◯事業番号090110:農作物有害鳥獣駆除事業

◯事業番号020415:芽室消防署活動事業

◯事業番号210205:児童生徒支援事業

◯事業番号070671:支えあいの町づくり人材育成事業

上記の事業について成果の深堀と今後への繋がりを意識して質問を行いました。初めての予算決算特別委員会ではありましたが、概ね意図する質問ができたと思います。ただその中でも、法定受託事務と自治事務の違いを理解した上で質問を組み立てる必要のある事項もありまだまだ勉強の必要な部分もありました。また最後には討論をさせていただく機会もあり新たな経験もでき充実した委員会となりました。

最後に、議会報告として”令和5年度芽室町一般会計補正予算(第7号)”に関してお話ししたいと思います。今回の補正予算では町より、支援金として51,788千円を投入するというものでした。この補正予算に臨むにあたっては、芽室町議会として特別委員会を設置し3回にわたる調査を経て臨みました。結果としては、議会は今回の補正を否決する形となりましたが、議会としては決して”新嵐山”をいらないだったり無くしたいという思いはないということは一議員として述べさせていただきます。私個人は帯広市出身となりますが、小学生や高校生までの間はスキースクールやスキー授業、スノーボードの趣味などで、もしかすると芽室町出身の方よりも”新嵐山”を利用していたかもしれませんし、思い出の沢山ある場所でありました。訪れる際は必ず”まさおか”さんのおやきを食べていた思い出が印象的でした。私にとってはそんな思い出深い場所となりますが、今後の新たな”新嵐山”の在り方を、町と議会と町民が一体となって考えていく、町民が誇れる財産となることを願っております。そんな中、私も反対の立場で討論をさせていただいたわけですが、反対に至った大きな理由としては以下となっております。

・令和5年度末までの計画に信憑性がないため、以降半年間でいくらの公金投入があるのか予測できない。

・清算までの事業計画においてスキー場リフトの運用方法や従業員の配置方法などに大きな懸念がある。

・そもそも年間の指定管理料を半年で使った上で、更なる支援金(この支援金は令和元年度分〜令和3年度分までの指定管理料と実際の乖離に対しての支援である)の投入となっている。

上記により、このまま事業を継続しても負債は膨らむ一方としか予測できないこと、そして”新嵐山”に係る関係各所や従業員が近い将来、結果的に不利益を上乗せする形で被ると考えたためです。ご意見の中には、”新嵐山”を今止めてしまうことにより直ぐに発生する関係各所や従業員への不利益の話もありましたが、半年後には”新嵐山”は更なる負債を抱えて清算することは大いに予測できることとなります。そのため前述でも述べておりますが、この半年間で関係各所にあらゆる形で不利益が上乗せされるように発生すると予測しました。今直ぐに一旦立ち止まって膨らむ負債を止めるのか、半年後に更に膨らんだ負債や不利益を含めて清算するのか、一議員としても苦渋の決断となりました。但し、”新嵐山”の事業が一旦止まっても”新嵐山”はなくなりません。場所としてはあり続けるものとなります。町もあらゆる事業をゼロベースで考え直すという方向性は今回支援金を入れる入れないに関わらず議会と考えは一致しておりました。今後の”新嵐山”の再生には困難なことも多々あると思いますが、今一度町民の財産である”新嵐山”の在り方を町だけが考えるのではなく、町と議会と町民が一体となって前向きな形で考えて取り組んでいけうるように願っております。また一議員として今後の”新嵐山”がより良きものとなるように議会活動および議員活動に励む所存です。

以下、”めむろんブログ(通信版)”のPDFデータとなります。

https://kikuchi-hideaki.jp/files/web-memronblog-kikuchi-3.pdf