「食農理解促進事業について」

質疑①:まず、事業内の取り組みにある地産地消バスツアーの実施状況に関して伺いました。個人的にも毎年参加させていただいており、町の基幹産業を学ぶとても良い機会であると感じておりますが、R5年度においては定員60名のところ25名と少なかったため、この状況についての町の分析をうかがいました。

バスツアーに関しては毎年度委託事業で行っていますが、単年度ごとにテーマを変えて実施しており、内容によっては町民の興味に差があるとのことで、そう言った部分が参加者の増減につながっているとのことでした。農業を知っていただく取り組みとしては効果的なものとなるため、参加者については定員に達するようにPR等強化していくとのことでした。

質疑②:次に、食農教育についてR5年度は、もともと町内の2つの小学校で実施されていたものについて学年の統一(6年生)がはかられていたが、この統一の経緯とそれ以外の学年には実施しないのかどうかについて伺いました。

学年の統一については、町としては当初から6年生で統一した形で取り組みを予定していたが、授業のカリキュラム上、学校現場との調整が必要で、結果1つの学校は3年生、もう一つの学校は6年生というふうになっていたとのことでした。その中で学年が違うことで困っていた点は、この取り組みは町内の農業者の方に指導者となって実施していたが、学年が違うと同じ作業を行う際にも体格の差などにより作業スピードに違いが出てしまったり、道具を扱う上での問題や、言葉で教える際の理解度の差などがあったため、学年の統一が好ましいと考えていたとのことでした。町としては、子どもたちが基幹産業の農業を知らずに高校や大学進学をして町外に行くのではなく、農業を学んだ上で進んでいただき、ゆくゆくは町内に戻ってきていただきたいそう言った思いであるとのことでした。

質疑③:同じ食農教育の部分で町内の2つの小学校で実施されているが、町内の残り2校は実施されていないことについて教育格差の懸念も含めて町の見解をうかがいました。

町としても格差を生むような取り組みであってはいけないとの認識で、現在は残り2校に関しては保護者の方を中心に家庭菜園などを利用して農作物を作る体験を実施しているとのことでした。町としては、今後カリキュラムの中で全小学校また中学校も含めて食農教育を進めていきたいとのことで、教育委員会と連携して話を進めているとのことでした。町の基幹産業を学校教育のカリキュラムの中で体験することは、郷土愛への醸成につながるものですし、1次産業の特に食に関わることについてリアルな体験をすることは日々の食事の大切さを育むとてもよい機会であると思います。今後も取り組みが町内の全ての子どもたちに実施されるように進捗状況も含めて確認していきたいと思います。