〜予算審査と一般質問から見えた芽室町のこれから〜

令和7年度3月定例会議では、令和8年度予算の審査をはじめ、町の今後を左右する重要な議論が行われました。
今回の議会を通して見えてきたのは、「今を支える施策」と「将来への投資」、そしてそれを支える財政のあり方です。


■令和8年度予算審査のポイント

芽室町議会では、
一般会計・5特別会計・3事業会計および関連議案について、数日間にわたり審査を行いました。

福祉、教育、子育て支援、産業振興、インフラ整備など、
町民生活に直結する幅広い分野で議論が行われ、
最終的に 賛成多数(賛成10・反対5)で可決 されました。

今回の予算の特徴は大きく2点です。

👉 ① 生活支援・地域産業への対応
・物価高騰への対応
・子育て・教育支援の充実
・農業・商工業など地域産業の支援

👉 ② 将来を見据えた投資的事業
・新嵐山スカイパーク再生事業
・芽室公園パークPFI事業 など


■議論の焦点「投資」と「財政」のバランス

今回の審査で特に議論となったのは、

👉 大型事業と財政の持続性の関係

でした。

大型事業が続く中で、
・将来の財政負担
・維持管理費
・事業の優先順位

をどう考えるのかについて、多くの質疑が行われました。

私自身、福祉や教育、子育て支援といった
「今を支える施策」の重要性は強く認識しています。

一方で、
今後の厳しい財政環境を見据えたときに

👉 投資の規模や優先順位は本当に適切か
👉 将来負担まで見通した判断になっているか

という点については、より慎重な検討が必要であると感じました。

特に、
新嵐山スカイパークや芽室公園整備については

・期待される効果
・事業費や運営コスト
・将来への影響

を含め、
👉 町民への丁寧な説明と議論の積み重ね
が不可欠です。

また、公共施設の維持管理や予約システムについても、
個別の導入にとどまらず

👉 「町全体の施設マネジメントの中でどう位置づけるか」

を明確にする必要性を感じました。

これらを踏まえ、私は今回の予算に対して
一部反対の立場 を取りました。


■一般質問

ゼロカーボンと環境保全は両立できるのか

今回の一般質問では、

👉 「ゼロカーボン推進」と
👉 「農地・森林・河川の保全」

この両立について取り上げました。


■芽室町の強み=“守るべき前提”

芽室町は

・農地が約95%を占める農業地帯
・約2万haの森林
・十勝川水系の豊かな河川環境

という、非常に価値の高い土地利用構造を持っています。

つまり、

👉 単なる再エネ推進ではなく
「守るべき基盤の上でのエネルギー政策」

が求められています。


■全国で起きている現実

他自治体ではすでに

・農地への太陽光設置
・森林伐採による災害リスク
・景観悪化による地域対立

といった課題が発生しています。

そのため今は

👉 「進めるか・止めるか」ではなく
👉 「どうコントロールするか」

が問われる段階です。


■議会で問うた3つの論点

今回の質疑では、以下を軸に議論しました。

① 守るべき土地利用の基準はあるのか
② 再エネ導入の適地・不適地の整理はあるか
③ 条例やルールによるコントロールの必要性

また、FIT・FIP制度による
👉 外部主導の開発リスク
についても指摘しました。


■見えてきた課題

答弁を通じて見えたのは

・明確なゾーニングが不十分
・個別判断に依存する可能性
・将来的な開発圧力への備え不足

という点です。


■今後に向けて

芽室町の価値は

👉 「農業・自然・景観が一体となった土地利用」

にあります。

だからこそ必要なのは

👉 “開発前にルールをつくること”

です。

具体的には

・保全ラインの明確化
・再エネのゾーニング
・条例によるコントロール

といった仕組みづくりが重要になります。


■まとめ

今回の定例会議を通して強く感じたのは、

👉 「今を守る施策」と「未来への投資」
👉 そしてそれを支える「財政の持続性」

このバランスの重要性です。

また、ゼロカーボンについても

👉 「進めること」自体が目的ではなく
👉 地域の価値を守りながら実現すること

が本質です。

人口減少や物価高騰など、
自治体を取り巻く環境は今後さらに厳しくなります。

その中で

👉 限られた財源をどう使うか
👉 どの施策を優先するか

この判断の重みは、これまで以上に増していきます。

今後も議会として、

👉 町民生活の安定
👉 持続的な地域発展

この両立を目指しながら、
財政と政策効果をしっかり見極める議論を続けていきます。