7月31日に開催された芽室町議会7月第2回臨時会議では、令和8年度一般会計補正予算(第5号)が審議され、原案どおり可決されました。

今回の補正予算には、白樺学園高校野球部の全国高等学校野球選手権大会(甲子園)出場に伴う支援のほか、企業支援補助金の追加などが盛り込まれました。

補正予算の主な内容

今回の補正では、次の内容が計上されました。

  • 白樺学園高校野球部甲子園出場に伴う新聞広告料 7万3千円
  • 各種大会出場助成金 300万円
  • 商工業活性化事業補助金 300万円(企業支援補助金2件分)
  • 財源調整のため予備費を607万3千円減額

歳入歳出総額は変更なく、156億3,755万8千円となっています。

議論の中心は「助成制度のあり方」

質疑では、補正予算そのものよりも、全国大会出場助成制度の制度設計について議論が交わされました。

立川委員は、全国大会出場者に対する町費助成要項を一本化したことは評価しつつも、

  • 「町民」の定義
  • 別表の位置付け
  • 高校生や保護者にも分かりやすい制度となっているのか

など、制度の整理が十分とは言えないのではないかと指摘しました。

公費支出の考え方は何か

さらに立川委員は、制度の根本的な考え方について質問しました。

具体的には、

  • 高校野球は遠征費など必要経費が大きいから支援するのか。
  • それとも全国大会出場という成果や公益性を評価して支援するのか。

公費を支出する基準を明確に整理すべきではないかとの考えを示しました。

町も「整理が必要」と認識

障害学習課長は、制度には「法助的な考え」と「補助的な考え」の双方が含まれていることに触れ、今後、要項の中でより分かりやすく整理していきたいと答弁しました。

これに対し立川委員は、

「表現を工夫するだけではなく、制度そのものを整理すべき」

と再度指摘しました。

町長「年度内を目途に整理したい」

町長は、

これまで助成要項の整理が十分ではなかったことを認めた上で、

今後整理すべき課題として、

  • 小中学校と高校の違い
  • 団体と個人の取扱い
  • 町内・町外の考え方
  • 文化活動との整合性

などを挙げました。

また、甲子園出場助成制度は当初「法助的な考え」で始まったとの認識を示しつつも、現在も整理し切れていない課題が残っていることを認め、

年度内を目途に制度を整理し、議会へ示したい

との考えを示しました。

一方で、今回の甲子園出場については、

「高校生を町として応援したい」

との思いから、今回の補正予算への理解を求めました。

補正予算は全会一致で可決

質疑終了後、討論はなく採決が行われ、補正予算は原案どおり可決されました。

今回の審議では、白樺学園高校野球部への支援そのものに反対意見はありませんでした。

しかし、今後も公平で町民に説明できる助成制度とするためには、制度設計をさらに整理する必要があるという認識が、議会と町側双方で共有された審議となりました。


佐野副町長が退任

臨時会議の最後には、佐野副町長から退任のあいさつがありました。

副町長2期8年、職員時代を含め43年4か月にわたる行政生活を振り返り、議会や職員、町民への感謝を述べるとともに、第三セクターの経営破綻など在任中の出来事について「今も重い責任を感じている」と率直な思いを語りました。

また、

「対話がなければ信頼は生まれない」

という考えを示し、効率性だけを重視してコミュニケーションの場を減らすことは地域コミュニティの衰退につながるとの認識を述べました。

最後に、

「チャレンジする人を応援する町づくりを進めてほしい」

と芽室町の今後に期待を寄せ、43年余りにわたる行政人生を締めくくりました。

議長からも、長年にわたり芽室町行政の発展に尽力されたことへの感謝と敬意が述べられ、退任をねぎらいました。